こんにちは、三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSK（けいすけ）こと峰啓介です。

今日は歯科の話題から少し離れ、

私の母校である 東京科学大学 が「国際卓越研究大学」に認定されたというニュースについて、

制度の中身を中心に解説してみたいと思います。

■ 「国際卓越研究大学」とは何か

国際卓越研究大学とは、

日本が世界トップレベルの研究力を持つ大学を育成するために設けた国の制度です。

最大の特徴は、

・国が設立した 10兆円規模の大学ファンド を活用

・短期的な成果ではなく、数十年単位での研究力向上 を支援

・研究成果だけでなく

　- 組織運営

　- 人材育成

　- 国際競争力

　まで含めて評価される

という点にあります。

単に「論文が多い」「有名な研究者がいる」という話ではなく、

将来にわたって研究力を維持・発展させられる体制かどうか

が問われる制度です。

■ なぜ注目されている制度なのか

これまで日本の大学研究は、

・単年度予算

・短期評価

・研究者の疲弊

といった構造的な課題を抱えてきました。

国際卓越研究大学の制度は、こうした仕組みそのものを見直し、長期視点で研究を支える環境を作ろうという狙いがあります。

そのため、認定される大学はごく限られ、審査基準も非常に厳しいものになっています。

■ 今回の認定が持つ意味

今回のニュースでは、

東京科学大学がこの厳しい基準を満たしたと判断され、認定に至ったことが報じられました。

結果として、京都大学や東京大学といった他の主要大学よりも先に認定された形となりましたが、これは大学間の優劣を示すものではありません。

むしろ、

・制度の趣旨をどう理解し

・どのような体制を先に示せたか

という 「設計力・改革力」 が評価された結果だと考えられます。

■ 歯科医療にも通じる「長期視点」

このニュースを読んで、歯科医師として強く感じたのは、長期的な視点で物事を考える重要性です。

歯科医療も、

・痛くなったら治す

・悪くなったら削る

という短期対応ではなく、

・なぜそうなったのか

・再発をどう防ぐか

・10年後、20年後にどうなっているか

を考える 予防・継続型の医療 が本質だと考えています。

研究大学を長期で育てる考え方と、予防歯科の発想は、実はとてもよく似ています。

■ まとめ

東京科学大学が国際卓越研究大学に認定されたというニュースは、単なる大学の話題ではなく、社会全体が「短期成果」から「長期価値」へと移行していることを象徴しているように感じました。

峰歯科・矯正歯科クリニックでも、目先の治療だけでなく、伊賀市の皆さまの歯を長く守ることを大切にしながら、日々の診療に取り組んでいきたいと思います。

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